三脚の基本と使いこなしテクニック

三脚各部の名称と役割を知ろう!

1・雲台・台座
カメラを乗せて下からネジで固定。台座にはカメラ底部保護のためのラバーやコルクが
貼られています。ちなみに私の場合はクイックシューを付けています。
2・パン棒
上下のアングル調整に使用します。ねじ込むことで固定します。
3・パン棒
画面の水平調整に使用します。
4・エレベーター(センターポール)
全体の高さの微調整に使用します。
5・クランク
機軸部を緩めることによってセンターポールを上下させることができる
6・脚
伸縮できる段数によって3段三脚・4段三脚とよばれています
7・ナット
回して緩めることによって脚を伸縮させることができます。クリップレバータイプもあります。
8・石突
地についた三脚をしっかりと支えます。ゴムの磨耗が激しいので、痛んできたら
メーカーに送ってメンテナンスをしておくと良いでしょう。

 

三脚の基本的な操作方法を再確認!
皆さんは三脚をセットする時にどのようなプロセスで立てていらっしゃいますか?
ここで今一度、三脚の取り扱い手順についておさらいしてみたいと思います。
ここでご案内しているプロセスは日々三脚を持ち歩いている私個人の経験に基づくもので、「自分ならこうするよ」という方も当然いらっしゃると思いますので参考として見ていただければと思います。

1・脚を伸ばす
目的の場所に到着したら一番最初に行なうアクションです。伸ばす時は必ず太い脚から順に、3本の脚の長さは揃えて立てましょう。
簡単な揃え方としては、まず全ての脚を閉じた状態で1本だけ伸ばします。伸ばした足を地面に立てた状態で残りの2本を地面に着くまで伸ばします。
これで3本が同じ長さとなり、そのまま全ての脚を開脚させます。脚は必ず太い方から伸ばしていく事をお忘れなく!
立てた時の高さは重要なポイントとなり、雲台の高さは自分のアゴの位置が理想的といえます。カメラを取り付けた時に少しだけ前かがみになる位がベターですね。

2・立てる
簡単なようですが実はきちんと立てている方は少ないように思われます。
1本でも狭めていると逆に不安定な状態となってしまい、カメラブレを誘発する原因となります。(ここがポイント!)
また脚の位置は1つの脚をレンズを向ける方向に、残りの2脚は手前に立て、その2本の間に撮影者が入ります。

3・雲台の調整
立てたところで雲台のおおよその水平を出します。最近の雲台には水準器が装備されているものが多くなってきましたので利用しない手はありません。もし水準器が付いていないようなら、別売の水準器を1つ用意しておくと大変便利です。 >>水準器とはこのようなものです。
水平調整ができたところでパン棒のネジをしっかりと止めておく事も忘れないようにしましょう。
止め忘れると、カメラを取り付けた瞬間にバランスを崩して、最悪の場合三脚ごと転倒する恐れもありますので注意してくださいね。

4・カメラを装着する
カメラを雲台に装着する時に、雲台によってはネジが2重構造になっているものがあります。
中心にネジ本体、その周りに直径の大きな締め付け用ネジがありますが、装着する順番としてはまず中心のネジ本体を締め付け、完全に締まったところで締め付け用ネジで完全に固定します。
クイックシューを装備していれば、この一連の動作は皆無!ワンタッチで装着できるのでお勧めですよ。

5・エレベーターで微調整
4までの操作が完了したところで、最後にエレベーターで微調整を行ないます。
そう、あくまでも微調整なのでこの時に10cm以上もエレベーターを上げるようであれば、三脚そのものの高さが低かった事になります。
エレベーターの上げすぎはブレを引き起こす原因にもなりますので、上げすぎには十分気をつけましょう。

最後にご注意!
これは過去の経験から申し上げたい事なのですが、よく三脚にカメラを付けたまま歩いて移動をしている人を見かけます。
これ、絶対にやめて欲しい行動ですね。万が一自分が転んだとき、雲台からカメラが外れたとき、ぶつけたとき、間違いなくカメラ・レンズは破損します!
また他の人にぶつけてしまい、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性も考えられます。
これは夜景撮影に限った事ではなく、昼間の風景やネイチャーフォトでも同じことがいえますが、夜景撮影は夜という暗い条件の中で行なう事からそのリスクはより一層高くなるので注意が必要ですね。
有名な写真家の方でさえ1度は経験をされている事なので、面倒でも移動するごとにカメラを雲台から外す事だけは忘れないようにして欲しいと思います。
そんな時に重宝するのがクイックシュー、ワンタッチで着脱できるのでお勧めですよ!

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