作品力を高めるテールライト
- 2017/9/3
 - カメラ機材論
 
■ 赤いテールライトの光跡でよりドラマチックな作品に!
夜景写真の楽しみの一つに光の光跡がある事について別章でご案内いたしましたが、
ここでは夜景写真をよりドラマチックに見せるテールライトの光跡テクニックについてご紹介させていただきます。
夜景を撮影する時に皆さんは何かテーマを持たれていらっしゃいますでしょうか?例えば空の色、月、色、反射光…
夜景はありとあらゆる人工光、自然光が集まって一つの景色を生み出していますので、その中から何かテーマを見つけてみるのも夜景写真の楽しみ方の一つであると思います。
ここでご紹介するのは、私が持っているテーマの一つであるテールライトのある夜景です。車や電車の赤いテールライトですね。
ふつうに撮影しても十分といえる夜景写真に、一条の赤いテールランプが写し込まれる事によって、よりドラマチックな作品へと仕上げる事ができます。
下に4つの作例を掲載してみました。どちらの写真も手前に暗い部分が占めているため作品全体が暗く重い感じに受け止められがちですが、車の通過するタイミングに合わせてシャッターを切り、赤いテールランプを写し込むことによって、よりドラマ性のある作品へと仕上げる事ができます。
ただし場所によっては車が1時間に数台なんて事も…こればかりは運としか言いようがありませんね。
これは有名撮影地よりも、ふだんは誰も撮影をしないような地元の一角で撮影をしてみると面白いかと思います。皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね!
 
これだけでも夜景写真としては十分かもしれませんが、  | 
 
待つ事5分、ようやく1台の車が通過してくれました。  | 
 
暮れ行く空、この日は放射状に広がる雲がとても印象的でした。  | 
 
待つ事数分、1台の車がやってきました。  | 
 
深夜の工場地帯です。  | 
 
待つこと15分、ようやく1台の車が通過してくれました。  | 
 
東京郊外の閑静な住宅街の道です。  | 
 
そこで車の赤いテールライトを写し込んでみたところ  | 
☆画像の共通データ☆
カメラ キヤノンEOS 5DmarkⅢ  レンズ キヤノンEF24-105mm F4L  三脚使用
感度200  シャッター速度20~30秒  絞り11  ピントはマニュアルフォーカス  ホワイトバランスは太陽光 RAW→JPEG


















