花火撮影にチャレンジ☆ ~実践編

花火撮影ならではの三脚の取り付け方

花火撮影のための三脚テクニック

皆さんはカメラを三脚にセットする場合、通常は左のようにセットしますよね。
上下パン棒が手前にくる見慣れたスタイルです。
遠くに見える花火を撮影する場合はこのセット方法で十分といえますが、
わりと近くの距離で花火を撮影する場合には無理が生じてきます。
というのも、実際にセットしてみるとわかるのですがパン棒が三脚本体に当たってしまい
これ以上上には向かない、という状態になってしまうためです。
もし真上に近い場所に打ち上げられた花火を撮影しようとすると
通常のセット方法ではレンズを向ける事ができなくなってしまうため
ある工夫をする必要が出てきます。
さて、その工夫とは…?

花火撮影はこのテクニックで解決!

そこで行うのが左の画像のようにカメラを取り付ける方法です。
三脚の雲台を180度反転し、つまりパン棒が自分の反対側にくるように向きを変えてカメラを取り付けます。
そうすればご覧のように、レンズを真上まで向ける事ができるようになります。
実際の操作には少々慣れが必要となりますが、花火や天体のように真上に近い被写体を撮影する時には極めて有効な手法といえるでしょう。
ぜひ皆さんも試してみてくださいね☆
初めて行なった方ならその実用性の高さに驚かれる事間違いないと思います。

花火撮影成功のカギは場所選びで決まる!

撮影ポイントの見極め

花火撮影を成功させるには、その場所選びがもっとも重要となってきます。
まず昼間のうちに打ち上げ場所を確認しておく事によって、おおよそ上がる場所を想定する事ができます。あと風向きは極めて重要!
風下でカメラを構えてしまうと、せっかくの花火が煙幕に包まれて見えなくなってしまいます。
できれば当日ギリギリまで風向きは慎重に確認する必要があるといえるでしょう。
この他、花火撮影は花火との距離が近ければ良いという訳では無くむしろ多少離れていた方が構図的にも安定するという事を念頭においておく必要があります。
せっかく近くの場所を確保したのに、いざ撮影を始めたら花火が大きすぎて画面からはみ出してしまった、という話はよく耳にしますから…
花火撮影は距離が近くなればなるほど、その難易度も高くなりますので慣れないうちは打ち上げポイントから300m程度離れて撮影をされる事をお勧めいたします。

※突然の退去通告も!
ロケハンの時に押さえていた場所が急遽使えなくなるというケースもまれにあったりします。。
これは主に打ち上げ場所の近辺で起こりうる事なのですが、花火の燃えかすが落下してくるような場所は直前になって立入禁止になる事があります。
花火大会によっては立ち入り禁止区域を明確にしていない事があって、当日になって大会実行委員や消防、警察から立ち退きを要請される事もあります。
そうなると新たな撮影場所を確保しなければならないので、余裕を持つという意味でも早めに確認をしておくのがベターといえるでしょう。
早めに場所取りをしておいたのに!という気持ちも理解できますが、退去要請の際にはすみやかに指示に従って行動するようお願いいたします。

■ 実際に撮影してみよう!
実際の撮影はどのように行なうのでしょう?
多くの専門書などで詳しく書かれている事はありますが、ここでは誰もが簡単に撮る事が出来る方法で説明していきますね。
撮影直前のカメラの設定は以下のように合わせておきましょう☆、
1、感度は100に(最低感度が200のカメラは200に設定します)
2、モードはB(バルブ)にセット
絞り値は11前後に (距離によって変わるので、モニターで確認をしつつ設定してみてください)
露光時間は打ち上げと同時、もしくは直前にシャッターを開き、2~3発撮影したところでシャッターを閉じる(この間約10秒くらい)
基本的にはこの動作の繰り返しになります。
3、画像モードはRAWが理想的ですが、初心者の方はJPEGで十分です。ホワイトバランスは太陽光にセット。
4、ピントは遠くの街の明りに合わせた後、AF→MFに切り替えておく
明るいうちに予め打ち上げポイント付近を測距しておき、それ以後はピントリングが不用意に回ったりAFが作動しないようにしておくと良いです。
よく書籍やウェブで∞(無限遠)にセットしてテープで固定しておく、という方法を見受けますが、これはあくまで昔のマニュアルレンズの話で、
現在市販されているレンズ(特に超音波モーター搭載のフルタイムマニュアルが可能なタイプ)においては∞マークにセットすると
ピントが無限遠を通り越してピンボケを起こす個体がほとんどのため、ご自身の機材で予め確認をしておく事を強くお勧めします。
またレンズによってはズームリングを回転させるとピント位置がずれる製品もありますので、こちらも事前に確認をしておきたいところです。
5、ノイズリダクション(NR)はオフにしておく。

以上の5点を確認しながら気軽に花火撮影を楽しんでみましょう!

 

基本構図 タテのアングル

いわゆる定番の花火アングルです。
撮影データは、感度100、露光時間8秒(バルブ)、絞りf11です。
写真は打ち上げ数が多かったせいか、ピンク色の花火が重なりすぎてしまったようで、この場合は5秒くらいでも良かったかもしれません(^^ゞ

シャッター速度をバルブに設定する意味としては、自分自身である程度打ちあがる様子を見ながら露光時間を判断するためなんですね。
玉数が少ないな、と思ったら10秒、逆にあまりにも連続で打ち上げているな、と思ったら4秒、といった具合にシャッターを開いている時間の調整が簡単に出来るのがバルブの特徴です。

最終判断は液晶モニターで確認しながら各自お好みに合わせて調整してみてください。

基本構図 ヨコのアングル

上記の4項目の条件で撮影していますが、シャッターは8秒間だけ開けています。

この撮影の前に数発打ち上がっているのですが、その時にファインダーをのぞきながら花火の大きさや位置をあらかじめ確認しておきます。
スターマインのように連続して打ち上げる花火を撮る場合には有効な方法といえるでしょう。
シャッターを切るタイミングですが、打ちあがったと思った瞬間に切るようにしてみて下さい。
結果的に炸裂した瞬間の光点、いわゆる「星」が光の輪の中心に写り込む事によって雰囲気のある花火写真を撮る事が出来るのです。

失敗例 1

この作例は露光時間が長すぎたために全体が白っぽくなってしまい、
さらに加えて煙までが写り込んでしまいました。
たくさんの花火を一つの画面内に取り込もう、という欲はどうしても出てしまうのですが、
ここはやはり一歩引いた考えで撮影に臨みたいところですね(^^ゞ

失敗例 2

画面の左上が煙幕に包まれてしまいました。
立て続けに花火が上がった直後に、このような煙幕が残ってしまう事が多々あります
酷くなると何も見えない!って事がこれまでの経験上ありましたから
少しでも良い条件の下で撮影を行なうためにも、事前の風向き確認は重要といえます。

失敗例 3

これはこれで悪くは無いと思うのですが、打ち上げられた花火の玉が
上空へと上っていく光跡がここでは写っておりません。
どうせなら入れておきたいところですよね(^^ゞ
打ち上げ直前から炸裂までしっかりと写し込んでこそ花火写真が生きてくると
自分は考えているのですが、皆さんはどう思われますか?

少し視点を変えて

ワイド系のレンズ(ここでは魚眼レンズ)を用いることによって、
付近一帯のギャラリーを一緒に入れるて臨場感あふれる写真に仕上げてみました。
花火そのものは小さく写っているのですが、時には会場内の雰囲気がダイレクトに伝わる
作品があってもいいと思いませんか?

上の画像を撮影した場所から、今度はタテの構図で撮ってみました。
高さが出た分、花火写真の臨場感がより一層増したのではないかと思います。

打ち上げ発射台を狙ってみる

花火を打ち上げている発射台の写真ってあまり目にしませんよね?
もし自分の撮影ポジションから発射台が見えるようであれば、ぜひ撮っておきましょう!
望遠レンズを使って発射台付近をアップで狙ってみたのですが、まるで巨大ドラゴン(花火)のようで迫力満点です!

応用例 1

花火が上空で炸裂の瞬間を撮影してみました。打ち上げられた花火をファインダーで追いながら、ここだっ!と思ったところで三脚のパン棒を瞬時にひねり、カメラが固定されたところで花火が炸裂する直前にシャッターを切ります。
極めて難易度が高い手法なので、次々に打ち上げられる花火に向かって何度も挑戦してみる必要がありますが、決まるとなかなかカッコイイものがあります☆
レンズは70-200mmの望遠ズームを使用しています。

応用例 2

上の手法のさらに応用を効かせた手法ですが、今度は露光中にピントリングをピントがボケる方向に回転させます。
すると放射状に広がった光の先端が花びらのようにフワっと広がりまた違った印象の花火写真が出来上がります。
一度ピントを外してしまうので、その都度正しいピント位置に戻さなければなりませんがチャレンジするだけの価値は十分にあると思いますよ♪

応用例 3

この写真は上の手法にさらに手を加えて、露光中にズーミングをしながら同時にピントもずらすという、ダブルテクニックを使っています。
この1枚を撮るまでに数枚失敗をした事は言うまでもありません (^^ゞ
この写真だけ見ると花火だという事に気づかない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
夜景撮影において、イルミネーションを撮る時に似たような手法を用いますが花火の場合、イルミネーションとは違ってシャッターを切るのはわずか一瞬のため極めて高い集中力が求められますね。

応用例 4

上の応用例2とほぼ同じ条件で撮影をしているのですが、今度は視点を変えて花火全体ではなく、あえて中心を避けて撮ってみました。
ピントずらしの量を少し多めにしているため、ボケ量も大きくなっています。

応用例 5

今度は露光中に回転を加えてみました。
偶然出来上がった画像ですが、まるでバラの花のように見えませんか?
三脚座の付いたレンズであれば、露光中に回転を行なう事が可能ですのでぜひチャレンジしてみてくださいね☆

応用例 6

思わず「コズミックファンタジ~」、とでもいいたくなるような銀河っぽい画像ができあがりました。
花火大会のフィナーレに無数の光玉が上がった瞬間を撮ったものですがグルグルとカメラを回転させて撮ったものです。
通常はカメラ本体を三脚に固定しているため回転撮影は出来ませんが、レンズ本体に三脚座が付いている望遠レンズなどの場合は三脚座のネジを緩めておくことによって回転撮影を行なう事が出来ますのでぜひ一度チャレンジしてみて欲しいと思います。

応用例 7

これは大宇宙のビッグバン、という表現になるのでしょうか?
ズーミングを加える事によって少し動きを出してみました。
花火撮影は遊び心とアイディア次第で、いろいろな画像を生み出す事ができます。
わずか5秒程度の短いドラマの中に、皆さんもぜひオリジナリティあふれる作品を創り出してみませんか?

 

■ これが大切!花火大会の情報を集める

どこから花火大会の情報を集めるか?
花火を撮影するためには事前の情報収集が重要なポイントになってきます。
これまで私が経験から得た事を交えながら話をすすめていきましょう。
まず最初にやらなければならない事は、花火がいつ、どこで、どれくらいの時間(打ち上げ数)で行なわれるか、を調べるところから始まります。
その中から自分の行きたい花火大会をリストアップしていくわけですね。
では何を情報源にすれば良いのでしょう?
現在はインターネットの普及に伴い、ありとあらゆる情報を入手出来るようになりました。これを使わない手は無いですよね?
そこで私がお薦めするサイトをご紹介しましょう。

日本の花火  一年を通しての花火情報が満載のサイトです。花火掲示板から得られる有益な情報も!

花火大会INFORMATION  全国の花火情報の最新情報が詳細に掲載されています

花火カレンダー Walkerplus  毎年の全国の花火大会情報の他、穴場スポットや周辺グルメ情報も満載

書店では毎年6月くらいから花火大会特集の雑誌が多数店頭に並びますので一冊用意しておくと良いかもしれませんね。

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